一人暮らしの叔父さんと謎の女性

叔父は思ったよりも認知症が進んでいました。　一人暮らしはもうできないと判断し　わたしは知り合いの司法書士さんに相談して　叔父の金銭を守り、適切に使っていくよう成年後見人になってもらうことをお願いしました。そして申し訳ないですが叔父が入所できる　施設を探しました。

それらの手続きを開始したところ、つい最近叔父の預金から　めったにない金額が引き落とされていた通帳が見つかりました。私が叔父宅を訪問した時に出会った女性が言っていた　「今　当面のお金をおろしてきたのよねー」と叔父に言ったその日の日付でした。　

その女性はその日から現れず　その現金も叔父の家にはありませんでした。叔父に問いてもなにも覚えていない、その女性の名前すら言えませんでした。

このときわたしは　はっきりと怒りがこみあげてきました。その女性のしたことは犯罪じゃないのかと思いました。何も証拠などありません。でも悲しさとくやしさで胸がいっぱいになりました。